野草園
さよならさんかく、またきてしかく。
一度、人との付き合いが嫌になって離れていったあなたは、別人のように変わって戻ってきた。
前よりも、話し方やメッセージが、わざとらしくなって周りを探るようになっていた。
純粋で優しかったあなたは、どこにいってしまったのだろうか。
穴を掘る。
あなたの心の本物を探して。たまに顔をだす昔のあなた。
かわっていくのは当たり前で、わるいことではないのだけれど、自分が知っていた、好きだったあなたと会えなくなるのは、寂しい。
なんだか自分を忘れられたような気持になる。
明日から、また、穴を掘る。
今度は、私の気持ちを埋めるために。
きっと忘れられることができないから、穴に埋めて眠らせる。
きっといつかもた掘り起こした時に、笑うことができる思い出になるだろう、そう願って。